曲がる事の難しさ

Author: HrVCSJ7Y

車が曲がるためにはハンドルを切るというのが一般的でしょう。
フォークリフトなどの一部の作業車のように後輪が切れるタイプもありますが、前輪が切れるタイプが一般的です。
ただし、現在の乗用車では高速走行時に前後の車輪が同じ方向に向きスムーズな車線変更をサポートしたり、低速走行時には前後の車輪が別々に向き回転半径を小さくするのに貢献したりと技術の進歩は目まぐるしく一概には言えませんが、やはり一般的には前輪だけが切れるものです。
前輪だけが切れる場合は曲がるときに内輪差というものが発生します。
一般の自動車の構造上、前輪と後輪とで描く軌道が違うため、内側の前輪より後輪の方が内側を通るという現象です。
ちなみに、外側の場合は外輪差と言いますが、内輪差が危険であるのに対して、外輪差は特に危険な訳ではないので、取り沙汰される事はあまりありません。
前述の乗用車が低速走行時に前後の車輪を別々に向け回転半径を小さくするという事にも関係があります。
ただし、必ず前輪より後輪の方が内側を通るという訳ではありません。
タイヤがスリップした場合は後輪の方が前輪よりも外側を通ることもあります。
前述のフォークリフトなどの後輪が切れるタイプのものは構造上そうなります。
他には車が曲がる時には外側に行こうとする力が働いていますので、後輪がスリップした場合は外側へ横滑りしてしまいます。
結果、後輪の方が前輪よりも外側を通る場合もあります。
コントロールできないほどにバランスを失えば、車はスピンしてしまいます。
それから、内輪と外輪では弧を描く半径が違うため、移動距離も違います。
両方が同じ速度で回転しているとつじつまが合いません。
そこで、内輪と外輪の回転速度を変えられる物が付いています。
デファレンシャルギアと呼ばれるものです。
外側よりも内側の回転を遅くしてやれば車はよりスムーズに曲がれます。
自動車が曲がるという事は非常にバランスを取るのが難しい事なのです。